2012年6月28日木曜日

Google Unveils Nexus 7 Tablet for $199



 グーグルは27日、新型タブレット端末の「ネクサス7」や家庭用娯楽機器、携帯端末向け基本ソフト(OS)アンドロイドの新バージョンを発表、アップルや競合他社との商戦に向けた品揃えを拡充した。



グーグルの年次開発者会議「グーグルI/O」で発表したもので、「ネクサス7」は、オンライン小売り大手の米アマゾン・ドット・コムのタブレット型端末「キンドル・ファイア」と大きさや価格での対抗機種となる。新タブレットの画面は7インチで、電子書籍やアンドロイドを使ったアプリを販売する「グーグル・プレイ」の提供する他のサービスを楽しめる。

この「ネクサス7」は台湾のアスーステック・コンピューターと共同開発されたが、発表したグーグルの技術ディレクターのクリス・イエルガ氏は「電子書籍を読むのに適した機器だ」と説明した。価格はキンドル・ファイアと同じ199ドル(約1万5860円)で、アップルの多機能端末「iPad(アイパッド)」より格段に安い。

新端末はグーグル・プレイを通じて注文ができ、7月半ばに出荷を開始するという。

「ネクサス7」はやはりこの日発表された「ジェリー・ビーン」と名付けられたアンドロイドの新バージョンを搭載している。新OSはやはり7月中旬から販売される。このOSは音声による入力やネット検索を音声でできる新機能を備えている。



「ネクサスQ」と名付けた音楽、映画、テレビ番組をストリーミングできる機器を発表した。これは同社が携帯端末以外の家庭用娯楽電子機器でも他社と争う決意を示した製品で、アップルの「Apple TV(アップルTV)」と競合する。

「ネクサスQ」の価格は299ドルで、グーグル・プレイや、傘下の動画共有サイト「ユーチューブ」からさまざまなコンテンツをストリーミングしてアンドロイドを使った機器で楽しむための製品だ。

アンドロイドをベースとした機器は現在、世界で4億台に達したが、同OSの新バージョンは「これまでで処理速度が最も早くスムーズになっている」とアンドロイド製品管理責任者のヒューゴ・バラ氏は語った。

グーグルは、アンドロイドのソースコードを公開しオープン・ソース・モデルとして製品開発企業に無償で提供してきた。

このためアンドロイドの人気は急上昇する一方で、アップルから特許侵害を訴えられるなど、知的財産権侵害の訴訟も増加した。

ただ、昨年8月、それまでもアンドロイド使用機器を作ってきたモトローラ・モビリティを買収したことから、今後はアンドロイドの改良をよりハードウエアに合わせて行っていくことが予想される。

ウォール・ストリート・ジャーナルより


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